猪苗代そば
ささだんご(つのまき)
「つのまき」は五月の節句に、ひしまきとともにつくられてきた。一般には「ささだんご」と呼んでいる。つのまきは米粉に蓬を混ぜてこね、それに小豆餡を詰めて俵状にする。これを笹の葉で包み、すげで結び茹でてつくるものだが、その形が鬼の角に似ていることから角巻(つのまき)の名が付けられた。会津の角巻は文化四年(1807)の会津風俗帳に五月節句につくられていることが記されていることから、江戸後期頃からの食べ物であろう。会津や越後の山は地味が肥沃で柏の木は育たないが、笹はよく育つところである。こんな事情から、柏餅の代わりにつのまきが、節句の祝い食としてつくられてきたのかも知れない。
お問い合わせ先:(社)猪苗代観光協会
TEL:0242-62-2048 FAX:0242-62-2939
ひしまき
ひしまきとは粽のことで、会津地方独特の呼び名である。会津藩が文化4年(1807)に作成した会津風俗帳の中に、ひしまきのことを「笹の葉で包んだ形が三稜で菱形に似ているから菱巻の名がついた、と記されている。さらに、「笹に米を包むとき、三隅に黒大豆を入れる。」とも書かれている。粽は中国の故事に習ったもので、わが国には奈良時代(710〜769)の頃に伝えられたといわれている。もち米を水に浸し吸水させたあと水切りを行い、笹の葉を2枚組合せ、じょうご状にした中に入れ、菱形に包んでスゲで結える。さらにこれを5個ずつつないで茹でる。冷ましてきな粉をつけて食べる。ひしまきは古くから伝わる素朴なものであるが、笹に含まれる防腐性を活かし、初夏の頃にもかなり保存の出来る便利なものである。
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こづゆ
「こづゆ」は、多くの山の幸と海の幸とを取合せた実沢山の汁煮物で、薄味につくられている。会津のうちでも若松市周辺から喜多方、猪苗代、坂下地方などの平坦部を中心とした広い地域で、古くから婚礼や仏事、祝日などに必ず饗膳に添えられてきた格式の高い料理である。こづゆの名は小吸物から転化したものであるが、別名「かいつゆ」とも呼ばれてきた。古く、この地方では、膳に飾られた料理には箸をつけないで、土産として家に持ち帰る習わしがあった。そのため、酒の飲み交わしにはこづゆを肴として専ら用いるので、何杯お代わりしてもよいとされていた。このことから、かいつゆの名が付けられた。
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ざくざく
会津地方で作られる「ざくざく」の主な共通点は、(ざくざくとこづゆを同一としている地域を除く)貝柱が入らないで棒たら、塩たら、新巻き、田作りが入ること、糸こんではなくこんにゃくが入ること、また切り方が「こづゆ」よりも大切りであること、青みを入れないこと、器はお椀か小丼に盛り付けること、調味料は、塩と醤油、そして現在の食べる日は大晦日、正月、節分、彼岸が多いことなどがあげられます。猪苗代の「ざくざく」は、大根、里芋、にんじん、こんにゃくに、磐梯山でとれる根曲がり竹の子が入ります。また鰊があれば鰊で、新巻きがあれば新巻きを入れます。主に大晦日や節分に食べられますが、材料の切り方は一口大、もしくは短冊切りに切ります。
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